犬と生活することのススメ

柴犬

巷では空前の猫ブームですが

近頃は、いつの間にやら《猫》が大変なブームになっていますね。

確かに、猫は可愛いですし、勝手に独りで遊んでるし、散歩に連れて行く必要も無く、ペットにするには有難い動物だと思います。猫を飼っている人の理由で多いのが「手間がかからない」ということなので、ペットに猫を選ぶというのは分かる気がします。

私の周りでも猫を飼っている人が多いのですが、猫を選んだ理由を聞くと、ほぼ全員が「手間をかけずに済む」と言うんですよね。

本当にそれでいいのかな、って私は思ってしまうんですよ。

手間がかかってこそパートナー

ペットというのは、《共に生活をするパートナー》なので、やはり手間は惜しんではいけないと、私は思ってしまうんです。

もっと言えば、一緒に生活する『命』ですから、手間がかかって当然ですし、人間にできること、そしてペットにできることを、お互いが補い合う気持ちを持って暮らすことが一番大切だと思うんですよね。

だから、本当に好きで猫を飼っている人であれば何も問題はないんです。

でも、飼うのが楽だから、ってな感じで猫を飼っている人、もしくは飼おうとしている人は、やめるべきだと私は思うんです。

ペットを飼うというのは、《命を預かる》ということなので……。

最近、野良猫が多いのって、そういう軽い気持ちで猫を飼った人にも、原因があるのではないかな、と最近感じています。

ペットにするならやっぱり犬をおススメ

とまぁ、ここまで猫を飼っている人に対して、ちょっと批判的な感じで書いてしまいましたが、決して猫を飼う人を否定しているわけではないんですよ。

猫だって、素晴らしい生き物ですからね。

私がなんで、ペットにするなら犬がおススメだと言ってるのかというと、第一に《手間をかける必要がある》からです。

手間をかければ応えてくれる

さきほども述べたように、ペットというのは一緒に生活をするパートナーです。

ペットが出来ないことを人間がしてあげる、人間が出来ないことをペットが補ってくれる、この相乗効果で日々の暮らしが、より充実することに繋がるんです。

例えば、日頃運動不足な人であれば、朝、犬を散歩に連れて行くことで、犬だけではなく自分自身の運動不足解消にも役立つことになります。これも立派な相乗効果だと言えますよね。

犬という生き物は、こちらが愛情を注げば注ぐほど、何倍にも大きくして応えてくれる、もしくは応えようと頑張ってくれるんです。

犬が応えてくれるから、また人間も愛情を注ぐ。この相乗効果によって、人間にも今まで以上に《命の尊さ》や《愛情の大切さ》を学ぶことができます。

太古の昔から、人間と犬は信頼関係を築いてきた歴史があるので、互いを高めることができる最高のパートナーだと言えるでしょう。

子供が共に成長することができる

もし、小さなお子様や、これからお子様が産まれるといった予定のある方であれば、ぜひ犬を飼って下さい。

犬と子供を一緒に成長させるには、大きなメリットがあるんです。

①犬が子供の遊び相手になってくれる

子犬と人間の赤ちゃん。ともにこれから大きく成長していく第一歩なんですが、犬が赤ちゃんと一緒に遊んでくれるので、お互いが兄弟や仲の良い友達のように育ってくれるんです。

さらに、赤ちゃんには絶対に必要である抵抗力も付きます。あまり清潔すぎる環境で育ててしまうと、抵抗する力が付かないまま大きくなってしまうので、犬との交流はうってつけなんです。

②犬がボディガードになってくれる

さらに成長してくると、犬が子供のボディガードの役も担ってくれます。

犬というのは、人間と比べると約3倍も成長が早く、体も大きくなってきます。外で遊んでいても、犬が子供を守ってくれるんですよ。

もちろん、親が子供を守ることが第一なのですが、親の目の届かないところは、犬がサポートしてくれます。

さきほども述べたように、犬は愛情を注げば注ぐほど、それに応えようとして、ものすごく頑張ってくれるんですよね。大切な家族を守ろうとしてくれるんです。

③命の尊さを身をもって教えてくれる

犬は人間より3倍も速く成長すると述べましたが、それは言い換えると《人間より3倍速く老いていく》とも言えるんです。

つまり、子供と共に成長していけば、中学生くらいになったころに犬の寿命がきてしまう、ということになります。中学生にもなれば、善悪の判断や、ある程度の物事を見極める力・抵抗力がついています。

そのころに、共に育ってきたパートナーとの別れを迎えるんです。

これは、子どもにとって大きなショックなのですが、悲しみと同時に、命への愛情や尊厳を身をもって学ぶことができるんです。この経験によって、子どもは1段階も2段階も大きく成長することになります。これは子供にとって、とても貴重な経験になってくれます。

犬は、自分の一生をかけて、子どもに《生きていくために必要な優しさと厳しさ》を身をもって教えてくれる、まさに《人生最大の恩師》となってくれるんです。

「大げさだな」と思う人もいるかもしれませんが、この経験をした子供というのは、親が思っている以上に大人になっているんです。

欧州では当たり前になっている

ここまで述べた《犬と子供を共に成長させる》という考えは、欧州では当たり前のことなんですよ。

欧州では、子どもが産まれたら、それと同時に犬を飼うということが伝統となっています。

別に『欧州がやってるから正しい』なんてことは微塵も思っていません。ただ、外国文化でも良いところは、どんどん見習えば良いと思っているだけなんです。

『優しい心を持った人間に育てる』という想いを込めて、犬と生活を共にする。そして、子どもだけではなく大人も一緒になって成長していける、そんな願いを叶えてくれるのが犬という存在なのです。

あとがき

長々と、犬の話を書き綴りましたが、犬に限らずペットというのは、人間を成長させてくれる存在です。

もちろん『きちんと愛情を注いで、共に暮らす』ということが第一条件であって、それを怠れば、人間にとってもペットにとっても不幸な結果しか残りません。

これからペットを飼おうとしている方、すでにペットを飼っている方、パートナーに目一杯の愛情を注いであげて下さいね。

それでは、今回はこの辺で。