四次元空間である《時間》の旅は実現可能!?

タイムトラベル

《時間》を往来するという考え

タイムトラベルというのは、みなさんもご存じのように《時間》という道を自由に行き来することです。

ですが時間は四次元の空間です。そんな時間という『目には見えず、触れることもできない』ところを、いったいどうやって行き来することができるのか?当然のことですが、通常の私たちの認識では、このような疑問がまず浮かんできます。

今から約100年ほど前に、かの有名なアルベルト・アインシュタインによって、時間の概念というものが相対性理論によって『早く動くものほど時間の進みは遅くなる』と証明されています。

つまり、《時間は過去から未来へ全てに平等に流れている》という不変的なものではなく、状況や環境によって柔軟に変化するものだということです。

これに関しては、当ブログの記事『常に私達の身近に存在する『時間』の本当の姿とは』で触れていますので、興味のある方はぜひ読んでいただきたいと思います。

時間の進みを遅くすることで未来が見える

前述した『早いスピードで動くものは時間がゆっくり進む』という原理を応用すれば、簡易的なタイムマシンが可能となります。

簡易的なタイムマシンとはどういう意味なのか?

例えば、ブラックホールのような重力が非常に重い時空間では、光でさえも鋭角に軌道が曲がることになります。その鋭角な急加速によって時間の流れは非常に遅くなるのです。

この急加速を利用することによって、未来を見ることが理論上可能となります。

未来旅行
未来旅行

例えば、上記の画像のように、Aさんがロケットで宇宙旅行をした場合、ブラックホールを利用してロケットを急加速させることで、時間の流れが遅くなります。地球では通常の時間が流れているので、戻ってきたときには、Aさんにとっては未来の地球になっている、ということになります。

これが、簡易的なタイムマシンということです。

タイムマシンといっても、自分が行きたい年代をセットして時間旅行をするわけではないので、普通に思っているタイムマシンとは全く違ったものではあります。《簡易的》と言ったのは、このような意味です。

本当の意味でのタイムマシンは可能なのか?

私たちがイメージしているタイムマシンというのは、例えば『2000年の1月1日に行きたい』と思った場合、年月日をセットすれば希望の日時へ行ける、といった感じで、過去の失敗をやり直したい願望を叶えられるものです。

しかし、前述の簡易タイムマシンでは『ただ未来を見れる』というだけで、私たちのイメージするものとは、かけ離れたものになっています。

では、本当の意味でのタイムマシンは可能なのか?この問いの答えとして、結論から述べると、実は可能だと言われています。

この理論を打ちたてたのが、今から約100年前、かの有名なアルベルト・アインシュタインなんです。アインシュタインは、すでに100年も前にタイムトラベルは可能だという考えを持っていたんです。

では、ここから、いったいどんな考えによって『タイムトラベルは可能』という考えを導き出したのかを見ていきましょう。

タイムトラベルが可能という理論とは

アインシュタインが発見した『一般相対性理論』によると、私たちを含めた全てのものは時空間の上に存在している、ということになっています。時空間は、重力に比例して深く大きく歪みます。

この歪みを利用することで、タイムマシンが出来るということなんです。

①宇宙に張られた時空間

宇宙というのは、大きな風船のようなものだと言われています。この風船がビッグバン以降、止まることなく膨らみ続けているんですね。この風船の中にネットが張られているような感じで存在しているのが《時空間》と呼ばれるものです。

非常に大きな重力を持つブラックホールは、深く大きく時空間を歪ませます。このブラックホールが、私たちのいる宇宙の外にある《別の次元》への通路を造り出します。これがワームホールと呼ばれるものです。

このワームホールと通ることによって、私たちは時間の壁を乗り越えることが可能となります。

②ワームホールを抜けた先にあるものは

ブラックホールが造り出す別次元への入口、ワームホールの先には、私たちの知っている時間軸とは別の世界があると言われています。つまり、今私たちが存在している《この世界》と同じような別の世界が存在しているのです。

『状況が似ているけど結果が微妙に違う世界』や『結果は同じだが過程が少し違った世界』など、様々な時間の軸を持った世界に繋がります。

俗に言う『パラレルワールド』といった感じをイメージすると分かりやすいかもしれません。

③時空間を歪めることで時間軸を渡る

ブラックホールという、大きな重力をもつものを利用して、時空間を大きく歪ませてワームホールを造り出す。これによって、行きたい時代へとタイムトラベルすることが可能となるんです。

ただ、実際のブラックホールを利用することはまず不可能です。なので、この理論では、人工的にブラックホールと造り出すことが大前提となります。

大きな質量を持った物質を造り出すことで、時空間に穴を開けてワームホールを造る。

これが実現すると、私たち人類は、時間の壁を超えてどこへでも行けるという願いが現実のものとなるんです。

人工的にブラックホールを生み出すには

大きな質量を持つ物質を生み出すには、核融合を人工的に起こす必要があります。

核融合とは、核と核を融合させてエネルギーを生み出すことを言います。私たちの身近なところで言えば、太陽が常に核融合をしてエネルギーを発しています。

核融合することによって、太陽は日に日に小さくなっています。そして、いずれはその寿命を全うするのですが、このときに途轍もない大きなエネルギーを生み出し、周りの天体を巻き込みながら凝縮されていきます。これによってブラックホールが誕生することになるんです。

核融合の技術がパーフェクトなものになれば、タイムマシンの実現も夢ではなくなります。

あとがき

今回は、タイムトラベル(時間旅行)についてお話しましたが、いかがだったでしょうか?

マンガや映画や小説の世界だけの話だったタイムトラベルですが、私たち一般人の知らないところで研究が進んでいて、もしかすると実現間近になっているかもしれません。

もしタイムマシンが技術的にも可能になっているとしたら、ぜひ平和と人類の発展のために利用してもらいたいものです。

人間がイメージするものは必ず実現する、と言われています。

この先、人類が、間違った方向に進まないよう、正しいゴールへと歩んでいける世の中になってほしいと、願って止みません。

それでは、今回はこの辺で。