《座右の銘》を持つ人・持たない人

座右の銘

そもそも座右の銘とはどういうものなのか

時代とともに、言語というのは変化していきます。今で言う『若者言葉』に代表される《「ら」抜き言葉》なんかは、その最たる例と言えるでしょうね。

言葉がだんだん変化していく影響もあってか、座右の銘を持っていない人が大多数を占めているそうです。

だいたい「そもそも座右の銘ってなんなの?」と思っている人も少なくないと思います。また、どんなものか分かっていても「そんなの面倒臭いよ」といった方も多いでしょう。

私が勝手に思っていることなのですが、この《座右の銘》という言葉自体が問題なのではないかと……。つまり言葉が堅すぎるイメージがあるんですよね。

日本語というものが、だんだん簡略化されている傾向にあるのも、この辺りに原因があるのではないか、と勝手に思っています。

堅いイメージを払拭することから

日本語に対する『お堅いイメージ』から、略した言葉やカタカナ言葉を使う人が増えていると言っても過言ではないと思います。

《座右の銘》などという大げさな言葉ではなく、単純に『好きな言葉』と言ってしまえば、誰にとっても分かりやすくて良いと思うんですよね。そもそも座右の銘というのは『自分が生きていく上で基本にしている言葉』なのですから。

なので『自分が心打たれた言葉』や『印象深い言葉』を胸に秘めておけば、それが座右の銘になるはずなんです。

例えば、極端な例を挙げてみると、

  • 火の用心
  • 交通安全
  • 1日3食

このような言葉でも立派な《座右の銘》になるんですよ。なにも、難しい言葉や偉人が残した名言じゃないとダメなんてことはありませんからね。あくまでも『自分の好きな言葉』を選べば良いだけなんです。

まずは、お堅いイメージを払拭することが肝心だと思います。

《座右の銘》は進むべき道の指針になる

私個人の意見としては、みなさんに座右の銘を持っていただきたいんです。

その理由として、いくつか挙げてみたいと思うので、参考程度に読んで頂けたらと思います。

①ターニングポイントで役立つことがある

人間が生きていく上で、誰にでも訪れる《人生のターニングポイント》というものがあります。いわゆる人生の岐路ですね。

このときの選択によって、後の人生が大きく変わってしまう可能性もあり、場合によっては将来が左右されてしまうので、軽い気持ちでチョイスすることは命取りになります。だからと言って、その場で立ち止まっているわけにもいきませんよね。

信頼できる人に相談することも大事ですが、最終的に判断するのは自分自身です。

世に出ている成功者のほぼ全員が、この《座右の銘》を持っていることからも、重要な局面を迎えることを想定して、持っておくべきだと思います。

②挫折から立ち直る力をくれる

挫折というのは、ほとんど全ての人が経験することです。仮に挫折を経験したことが無い人というのは、イザというときに何も出来なくなってしまうでしょう。

若いうちではなく、ある程度年齢を重ねてから初めて挫折を味わってしまうと、はっきり言って、その人は恐らく立ち直ることが出来ないでしょう。順調に人生を歩んでいる人ほど、ピンチの想定をしないものです。

そのピンチの想定の一つとして《座右の銘を持つ》ということが大切です。

何かを成し遂げている人というのは、言葉の重みを常に感じて生きています。だからこそ《言葉の力》を味方につけているんです。

言葉が持っている大きな力を、自分自身に取り込むように心がけてみてはいかがでしょうか。

③無意識に行動する力をくれる

無意識に行動するというのは、俗に言う『潜在意識を働かせる』ことで、意識せずとも自分が望む方向へと進むことを言います。

意識というのは、自分自身で認識している『顕在意識』と、自分では認識していない『潜在意識』の2つに分かれています。北極圏に浮かんでいる氷山をイメージすれば分かりやすいかと思います。

海面から出ている氷山は、ほんの一角にすぎませんが、その下にとてつもなく大きな氷の塊が存在しています。この大きな塊の部分が潜在意識なんです。これは、自分の頭では全く意識していないのですが、人の行動を大きく左右する重要な部分なんです。

この潜在意識を働かせる要素の一つが《座右の銘》となります。前述したように言葉の持つ大きな力を利用して、潜在意識を働かせることで、自分が本当に望む未来を築くことが可能となります。

第一線で活躍している方のほとんど全員が、潜在意識を上手く活用して、人生を成功へと導いている事実があります。

このような感じで、座右の銘を持った方が良いと思う理由を挙げてみました。

少々、オカルトっぽい理由を書き連ねていますが、意外にもオカルトというもので片付けることができないんです。それだけ、言葉というものには『大きくて強い力』が秘められていると言えますね。

あとがき

今回は、座右の銘について話してきましたが、いかがだったでしょうか?

少なくとも、言葉には強くて大きな力が備わっている、ということは、朧げでも分かって頂けたのではないでしょうか。

歴史上の偉人や第一線で活躍している人たちというのは、例外なく『言葉の重み』を理解しています。そして、必ずその力を自分の味方にしているんです。

その一つとして《座右の銘》を持つことが挙げられます。

座右の銘を持つことに、時間やお金は全く必要ありません。自分の心に残る言葉を胸に秘めて、毎日を精一杯生きていくだけで良いのです。たったそれだけのことで、あなたの人生が望むものになる可能性へと繋がります。

この記事をきっかけに、座右の銘を持つ方が増えてくれれば、と思います。

それでは、今回はこの辺で。