地球外知的生命体は存在しないと思う方が不自然

宇宙

地球以外で生命体が存在する可能性について

地球外知的生命体、いわゆる宇宙人と呼ばれる存在について、よくテレビで特番を組んで流しています。こういった番組というのは、今も昔も変わらず視聴率を取っているようですね。

やはり大なり小なり、みなさん、宇宙人というものに興味があるようです。

一説には『宇宙空間で地球と同じ条件を持っている惑星が存在する確率は《10の20乗分の1(1/1020)》』ということらしいのです。とんでもない天文学的数字のように思えますが、宇宙の規模で考えると、ほぼ確実に存在すると言える数字だと思います。宇宙の規模と言ってもピンと来ない人もいるかもしれません。

では、宇宙の大きさというのは、一体どのくらいなのでしょうか。。。

私たちの想像を絶する宇宙のスケール

宇宙というのは、巨大な風船のようなものだと言われています。

ビッグバンによって、無の状態から膨らみ始め今でも膨張し続けている、という説が最も有力視されています。では、その風船の大きさというのは、私たちにも分かるような数字で表すと、どのくらいの大きさになるのでしょうか。

その巨大な風船の大きさは《半径465億光年》です。しかし、この数値はあくまでも『私たち人類が認識できる範囲に限って』という限定付きで、正確な数字ではありません。

なにせ宇宙は、光の速さに匹敵するスピードで、今現在も膨張し続けているのですから、正確な大きさなんて分かるわけがないんですよね。今の世の中で最も早いのは《光》なんですから……。

なので『1/1020』という、とんでもない数字でも、確実に存在すると言えるほどの高確率なんですね。

地球の環境は生命存在の絶対条件

気が遠くなるほど膨大な宇宙ですが、先日「地球から約39光年の位置に地球とほぼ同じ環境の惑星が7つ見つかった」とNASAが公式に発表しました。

地球と同じ環境の惑星だとということは、そこに生命が存在していてもおかしくない、ということになります。いや、むしろ、生命が存在していない方がおかしい、と言えるでしょうね。

では、地球とほぼ同じ環境とはどんな環境なのかを、見てみましょう。

①地球と大きさがほぼ同じ

私たちが住む地球という惑星の大きさは、円周で約4万キロメートルあります。よく『光が1秒間で地球を7周半』と言われていますね。

惑星に生命が生存する条件の一つとして『惑星の大きさ』が重要な要素になります。惑星の質量が引力と関連が深いので、大気を留めておくためには、地球より大きくても小さくてもダメということなんです。

②恒星との距離

恒星までの距離、つまり太陽までどのくらいの距離があるかも、生命が存在するための条件だと言えます。

地球から太陽までの距離は、約1億5000万キロメートルあります。ちょっと想像しにくい距離ですが、例えば歩いて太陽まで行くとすると、約1万年かかることになります。「余計に分かりにくいわ!」と言われてしまいそうですね。

ちなみに、太陽から放たれた光が地球に到達するのに、約8分20秒かかります。1秒で地球を7周半回る光でさえ8分20秒です。途方もない距離ですよね。

つまり、恒星との距離がこれ以上近いと気温が上がりすぎて生命は存在できません。また、遠い場合は気温が下がりすぎるので、これまた生命の存在は不可能となるんです。

③恒星の大きさ

恒星との距離が生命が存在する条件だと話しましたが、これはあくまでも『太陽系にある恒星』の大きさでの話であって、もし太陽がもっと大きければ、地球も生命が存在できる環境ではなかったということです。

前述したように、太陽と地球との距離は約1億5000万キロメートル。そして、太陽の直径は約139万1400キロメートルあり、円周にすると約436万8000キロメートルになります。地球と比べると約109倍の大きさということですね。

もし太陽が、今の大きさの2倍あったとしたら、地球はとても生命が生存できる環境にはなりません。まさしく灼熱の惑星になっていたことになります。逆に、太陽が2分の1の大きさだったら、地球は極寒の惑星となっていたでしょう。

つまり、この大きさと距離との関係によって、地球には生命が溢れる青い惑星になれたと言えるわけです。

これらの条件が重なることによって、初めて生命が生きていける環境の惑星になれる、ということです。

逆に言ってしまえば、これらの条件が一つでも欠けてしまうと、その惑星で生命体が存在することなど不可能になってしまうことになりますね。

もちろん、上記の3つ以外にも生命が存在する条件は多々ありますが、この3つの条件だけは絶対に欠かすことが出来ません。これが揃った惑星が、地球からたったの39光年先に7つもあるということですから、本当にすごい発見だと言えます。

地球以外での知的生命体の存在について

地球とほぼ同じ環境の惑星が存在するとなれば、そこには非常に高い確率で生命体が存在していると言えます。

ですが、生命体が存在しているからといって、私たち人類のような知的生命体まで存在しているのかというと、これは少しニュアンスが違ってきます。

つまり『生命体の存在=知的生命体の存在』とは限らないということです。私たち人類のような高度な文明を発展させるほどの知的生命体は、奇跡的な存在と言えるのかもしれませんね。

非常に残念なような気もしますが、現時点では、この仮説が最も有力だということです。

あとがき

今回は、地球外知的生命体について触れてみました。

色々と述べてきましたが、これらはあくまでも《仮説》の域を出ていません。現時点で人類が知りうる限界点での話です。この先、何十年・何百年先の未来では、もしかすると異星人との交流が当たり前の世の中になっているかもしれません。

100年前には特別なことだった海外旅行が、今では当たり前になっているように《銀河外旅行》なるものが当たり前になっている世界も、目前に迫っているのかもしれませんね。

地球規模での考えから、宇宙規模での考えが常識となっている世の中……意外に近い未来かもしれませんよ。

*注:あくまでもこの記事に書かれていることは仮説である、ということをご了承下さい。

それでは、今回はこの辺で。