ブラックホールと時間軸にまつわる謎について

ブラックホール

そもそもブラックホールとは何なのか

ブラックホールは、よくSF映画やSFアニメなどで登場するので「具体的にはわからないけど大まかには理解している」といった方が多いかと思います。

実際には、肉眼で見た人など存在しませんし、もちろん生の映像で確認できることもありません。私たちが見れるのは、CGでのイメージ映像くらいのことです。計算式によって物理学者がブラックホールの存在を証明している、というのが現時点での私たち人類の限界点です。

直訳すると《黒い穴》であるブラックホール。謎の多い宇宙の中でも一際ロマンを掻き立てられる存在ではないでしょうか。

今回は、この《ブラックホール》の謎について、お話していこうと思います。

ブラックホールが誕生する要因とは

この無限とも思えるような広大な宇宙では、今この時この瞬間でも惑星や恒星が誕生したり死滅したりを繰り返しています。

一つの恒星や惑星が死滅するときというのは、周りの天体をも巻き込み、想像を絶する膨大なエネルギーを放出します。このときに発せられる熱や衝撃によって物質がミクロの単位にまで凝縮されます。この凝縮された物体こそがブラックホールの正体だと言われているんです。

例えば、太陽が寿命を迎えたとすると、太陽系にある全ての天体を軽く巻き込んでしまうほど、壮大なものだと思って下さい。

つまりブラックホールは、一つの天体が寿命を迎えて死滅することが要因として誕生するわけですね。なので、ブラックホールというのは、宇宙のあちらこちらに存在していると言われているんです。

なぜブラックホールは全てを吸い込んでしまうのか

光さえも吸い込んでしまうと言われているブラックホールですが、なぜそんなことが起きるのでしょうか?これを解明したのが、かの有名なアインシュタインの一般相対性理論なんです。

私たちが住む地球を含めて、宇宙に存在する全てのものは《時空間の上に乗っている》ということらしいのです。ちょっとピンと来ないかもしれませんね。

つまりイメージとしては、ピンと張られたネットが時空間で、その上に惑星や恒星が乗っかっている感じです。ピンと張られたネットに重い石などを乗せると、その部分は沈み、周りのネットは歪みます。当然のことながら、大きければ大きいほど歪みが広くなり、重ければ重いほど深く沈むことになります。

この状態でビー玉などを転がすと、その歪みに沿う形に動きます。宇宙空間でも同じ現象が起きているんです。この歪みは、彗星でも軌道が変わりますし、光でさえも屈折して進むことになります。

ブラックホールというのは、極限にまで圧縮された大きな質量を持った物体なので、小さく深く時空間に沈み込むことになります。この力が重力となり、光でさえもその中心へ引き込まれてしまうことになるんです。

ブラックホールの先には何がある

ここから出てくるのが《多元宇宙論》という、もう不思議を通り越えた壮大なロマンと言える話になります。

私たちが住む世界というのは四次元の空間から成り立っています。

①一次元世界

これは、いわゆる《線》の世界ですね。私たち人類の目線で言えば、綱渡りで使用するロープなどが一次元の世界です。しかし、この世界も目線を変えると一次元世界ではなくなります。

つまりは、もっと小さな昆虫などの目線から見ると、二次元の世界になるんですね。

②二次元世界

線の世界から、もっと空間が広がった平面の世界が二次元世界です。私たちの目性から見れば、草原などが二次元世界に当たります。しかし、これも一次元世界と同様に、昆虫などの目線から見ると、三次元の世界になります。

③三次元世界

二次元世界に高さを加えた世界が三次元の世界となります。今現在、私たちの目に見えている街などの空間が三次元世界ということです。要するに立体空間というわけですね。私たち人類が目にできるのは、この世界までです。

④四次元世界

三次元世界に時間を加えた世界が四次元の世界となります。私たち人類は、文明を発達させたことによって、三次元の世界までを支配することが出来ましたが、時間というものは、支配どころか、その正体を知ることさえ出来ていません。

⑤ゼロ次元世界

四次元世界のほかに、もう一つ支配できていないのがゼロ次元の世界です。これは、正式な呼び方はゼロ次元ではないかもしれませんが、先ほどから話しているブラックホールの世界のことを言います。

この先にあるものが四次元の世界、いわゆる《時間軸》という空間だと言われています。つまり、《別の世界線に繋がっている》ということです。

ブラックホールは時間軸と時間軸の抜け穴

私たちの地球が存在している、この宇宙空間は、一つの時間軸と考えられています。いわゆる世界線とも言われている空間ですね。私たちが宇宙空間と認識しているものが《世界線》だと言うことです。

今私たちがいる時間軸と別の時間軸との入口と出口がブラックホールであり、その間をワームホールと呼ばれる別の世界線へ通じている道のようなものがあると考えら得ています。

ワームホール
ワームホール

この別の世界線には、今の私たちが住んでいる世界と、似ているようで同じではない世界が存在しています。

ほんの小さな出来事が、未来を変えてしまうほどの大きな波紋となる《バタフライエフェクト》によって、時間軸がズレてしまい、別の世界線が出来てしまいます。

この、ワームホールを通って別の世界線に行くことが、私たちが言うところの《タイムマシン》の理論に繋がっていくわけなんです。

このワームホールを通じた別の世界線というのは、人間の認識できる数では足りないほど、無数に存在していると言われています。これが《多元宇宙論》と呼ばれている説ということなんです。

あとがき

今回は、ブラックホールと時間軸のお話でしたが、いかがだったでしょうか?

ブラックホールや時間軸については、話が膨大すぎて、とても一つの記事では話しきれません。なので、この続きのお話は別の記事で触れてみたいと思います。

私たちが存在している、この宇宙一つ取っても、そのあまりの広大さゆえに、話すことが山ほどあります。

これらを、順を追ってどんどん核心に迫っていきたいと思っているので、興味のある方はぜひ読んで頂きたいと思います。

*注:あくまでもこの記事に書かれていることは仮説である、ということをご了承下さい。

それでは、今回はこの辺で。