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一見読めないタイトルにセンスが
《STEINS;GATE》というタイトル。これ『GATE』は読める人が多いでしょうが『STEINS』はほとんどの人が読めないですよね。
「ん?ステインズ?」みたいな感じになる方が多かったと思います。もちろん、この作品を知らない人もいるでしょうから、その人たちも「ステインズ」と読んでしまう方が多いと思います。私自身も初めて見たときは「なんて読むんだ、これ?」みたいな感じでしたからね。
これは『シュタインズ・ゲート』と読みます。
このタイトルを見て《アルベルト・アインシュタイン》を思い浮かべる方も多いと思いますが、まさにその通りで、天才物理学者であるアインシュタインが由来になっているそうです。内容も、相対性理論の要素がたっぷりと組み込まれています。
タイトルの真ん中に『;(セミコロン)』を入れている辺りもセンスがありますよね。
ゲームがスタートの完成度高い作品
《STEINS;GATE》は、2009年10月15日に『Xbox 360用ゲームソフト』として発売された作品です。2011年の4月から9月まで全24話のテレビアニメとして放映されています。
私はゲームを全くしないので、テレビアニメでしかSTEINS;GATEを知りません。しかも初めて見たのが2014年だったので、かなり遅咲きのファンと言えます。
見たきっかけは『なんとなくタイトルが気になって試しに観た』という感じです。第1話を観たときは「なんか意味わかんないなぁ。。。」と思いましたが、どんどんとSTEINS;GATEの世界にハマっていったのを今でもハッキリと覚えています。
ストーリ・キャラクター・音楽、全てにおいて魅力が溢れている作品だと言えます。
伏線の張り方がとにかく素晴らしい
この作品、何がすごいかっていうと、第1話の段階ですでにクライマックスへの伏線が張られていた、ということなんです。しかも目線を変えた伏線となっているので、クライマックスでは本当に「なるほどなぁ!」となってしまいます。
『牧瀬紅莉栖(まきせくりす)が第1話で言ったあのセリフは、こういう流れがあったからなのか!』と、主人公の目線で見ることができます。
他にもいろいろと伏線があるのですが、私的には第1話で牧瀬紅莉栖が岡部倫太郎に言ったセリフが、一番の伏線だったと言えますね。
そして最後のドンデン返し。岡部麟太郎が自分で自分を騙す、というストーリーの持って行き方がまたすごいんですよ。観る者が最後の最後までハラハラドキドキするストーリー展開。これを考え出せるというのは、もはや天才だと言えます。
魅力が溢れるキャラクター
STEINS;GATEは、ストーリも当然のことながら、登場するキャラクターが本当に魅力的なんです。以下に、主要なキャラクターとその特徴を挙げてみたいと思います。
岡部麟太郎
言わずと知れた《STEINS;GATE》の主人公です。声の担当は宮野真守さん。あの『デスノート』の八神月(やがみ らいと)役で有名ですよね。
未来ガジェット研究所の創設者で《ラボメンNo.001》、自称『狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真(ほうおういん きょうま)』という厨二病的な言動が魅力のキャラクターです。
反面、仲間想いの本当に優しい男で、見ている私たちを笑わせてくれたり泣かせてくれたりする魅力溢れる男です。
椎名まゆり
のほほんとした雰囲気が魅力の女の子。鳳凰院凶真の人質という設定が可笑しくもあり感動も与えてくれます。岡部麟太郎にとって、恋人ではないけど絶対に必要な存在という、ちょっと微妙な関係なところも良い感じで描かれています。
ラボメンNo.002、コスプレとシューシーからあげNo.1が大好きな可愛い女の子です。
橋田 至
通称ダル。コンピューターや機械に詳しいスーパーハッカー。岡部やまゆりからは「スーパーハカー」と呼ばれて、いつも「ハカーじゃなくてハッカー!」と言い返しているところが笑わせてくれます。
ラボメンNo.003、美少女ゲームが大好きで、2次元の彼女を何人も又にかけてるゲームオタクです。
ちなみに余談ですが、『ハッカー』という言葉をよく聞きますが、正確には《クラッカー》です。ハッカーは厳密に言えば『コンピューターに精通している人』のことを指し、世間的に思われている『他人のコンピュータに不正侵入する人』はクラッカーと言います。
牧瀬 紅莉栖
岡部からは『助手、クリスティーナ、ザ・ゾンビ』と呼ばれている天才脳科学者。牧瀬紅莉栖の『タイムマシンに関する論文』が、その世界線での第三次世界大戦の引き金となる。
ラボメンNo.004、@ちゃんねるというネット掲示板の常駐者。実験大好きな『ねらー』でもある。
岡部倫太郎が、女性として愛している牧瀬紅莉栖はβ世界線では死んでしまう運命にあるが、ラストのクライマックスがどうなるかも本作品の見どころです。
桐生 萌郁
一見、色気のあるセクシーなメガネ女子。極度のコミュ障で携帯依存症。携帯メールを打ち込む速さは誰にも負けない特技を持っている。
ラボメンNo.005、FBという、謎の指示者によって思考をコントロールされている。
α世界線では椎名まゆりを始末する任務まで行っている謎多き美女。α世界線では『自殺』もしくは『FBによって始末される』など、死へと収束していくことが避けられない運命となっている。
漆原るか
街でナンパされるほどの美少女。声も仕草も女の子そのものだが実は男。つまり男の娘ということ。
ラボメンNo.006、家は神社で、普段は巫女服を着た、どっから見ても女の子にしか見えない男の娘。岡部倫太郎に恋をしている健気な子。α世界線では《D-mail》によって本当の女の子になっている。
秋葉 留未穂
秋葉原(アキバ)に萌え文化を定着させた、メイド喫茶《メイクイーン》の創設者。
ラボメンNo.007、普段は本名が出ることはなく、自他共にフェイリスという名で通っている。岡部と同じく厨二病的な言動だが、どこか憎めない女の子。α世界線では、父親を生き返らせるためにD-mailを利用する。
阿万音 鈴羽
橋田至(ダル)とは特別な関係の女の子。未来ガジェット研究所の下にあるブラウン管工房でアルバイトをしている。
ラボメンNo.008、自らを戦士と言っているので、岡部からは『バイト戦士』と呼ばれている。タイムマシンに乗って2036年の未来から来たという『ジョン・タイター』で、父親に会いたくて2010年のアキバに立ち寄った女の子である。
これら8人のキャラクターが中心となって物語が進行していきます。
アルベルト・アインシュタインの相対性理論がベースとなって物語が出来ているので、非常にリアリティがあり見どころ満載な作品です。
2種類のエンディングがある作品
物語の本編としては最終的に、岡部倫太郎はα世界線でもなくβ世界線でもない『STEINS;GATE』を目指すことになります。ただ、STEINS;GATEを諦めてしまうストーリーも用意されていて、エンディングがまるで違ってきます。
ただ、アニメではSTEINS;GATEを目指さない選択をしたストーリーでも、最後には、諦めずにもう1度STEINS;GATEを目指そうと決めた岡部倫太郎のシーンで終わります。
かなり気になる終わり方になっているので、続きが見たいと思ってしまいます。
あとがき
今回は、STEINS;GATEについてお話しましたが、いかがだったでしょうか。
現在は《STEINS;GATE 0》がゲームとして出ているようです。この『0』のストーリーは、STEINS;GATEを目指さなかった選択の世界が舞台となっているので、非常に悲しい物語となっているようです。
そういうストーリーは見たくないと思ってしまうのですが、でも見てみたいとも思ってしまいます。ただ、私はゲームをしないので、アニメが出来るまで待とうと決めています。
この《STEINS;GATE》という作品、まだ観ていないという方は、ぜひ観て下さい。観て後悔することは絶対にありませんから。
それでは、今回はこの辺で。